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ナポリの物乞い姉妹

いやー、ローマ・バチカンはボリュームありすぎでした…(>_<)
1979年に精神科のお医者さんが、膨大な芸術作品をたくさん見なくては!という強迫観念が観光を楽しむ余裕をなくし、頭痛を発症するという「スタンダール症候群」という病気を発表したらしい。
頭痛とか起きたわけじゃないけど、それもよくわかるローマ・バチカンでした。

イタリア半島をどんどん南下していきます。
次の目的地はナポリ。

ナポリはピザが食べたいくらいで、ポンペイとアマルフィ、そしてシチリア島へ向かう中継地点という意識で立ち寄りました。
だから宿も駅のすぐそば。
「治安がイマイチ」というのは聞いていたけど、移動の動線を考えたら、やっぱり駅周りがベスト。
安いし。

で、駅から徒歩2分の宿に荷物を置いて(この宿がエレベーターなしの「3階」(実質日本の5階あたりに相当)で、荷物を持って上がるのがしんどかったー(>_<))、
ポンペイ行きやシチリア行きの手配をするためにナポリの街に出ます。

ポンペイに行くにはバスと列車がありますが、ポピュラーなのは列車。
ポンペイ鉄道という私鉄が遺跡のそばを通って、ソレントまで走っているのです。
その乗り場の確認とチケットの確保。

これが大事で!!

観光当日に右往左往したり、時間をロスしたり、事前に下見をしていないと精神的・体力的に大きなロスになります。
特に長距離移動はミスが許されません。
飛行機乗れないとか、損失が大きすぎる(>_<)!
切羽詰ってくるとイライラもするし、ケンカにも…
そんなリスクを減らすため、ケンカせずに旅を続けるため、余裕のある時間に移動の予習をしておくのはとっても大事!

この時もポンペイ鉄道の改札口がちょっとわかりにくい場所にあったのと、
切符を買うのにすごく時間がかかったので、「今日来といて良かったねー」と言い合いながら帰ることに。

ポンペイ・アマルフィから戻ってきた日にも、次の日の船の手配をしにその日のうちに港まで行きましたよー。
めっちゃ疲れてたけど。

でもこれも前日にやっておいて大正解。
「ナポリ港」と一口に言っても広いもんで、行けども行けども目当てのフェリー会社がない!
見つけたけど延々と続くフェンスのせいで、切符を売っている建物に近づけない!

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港をさまよい歩く

結局一時間以上散々歩き回って、ようやくチケット売り場にたどり着くことができたのですが、
これを大荷物を持った当日にやっていたら、確実に私のご機嫌はナナメどころか反対側へひっくり返っていたことでしょう。

余裕を持った行動&事前の確認は夫婦円満の秘訣です。

さて、こんな感じで到着日とシチリアへの出発日の2日ほどナポリの街をうろついたのですが、
ナポリの印象、良くないの(>_<)!
食べ物も景色も気候も人も、いい部分がいっぱいある分「もったいない!」思いが強かったからかもしれません。
これ以降、町がちょっと荒んでたら「でもナポリよりまし」と私は言うようになってしまいます。

「Di Matteo(ディ・マッティオ)」というナポリ旧市街の中にある有名なピザは安くておいしくて最高だったんだけど!

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モッツァレラとアンチョビのピザー!8€くらい!!

食べ歩きした野菜のフリッターも絶品だったんだけど!

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ズッキーニの花とかライスコロッケとか、1個50円くらいから食べられる♪

高台から眺めたナポリ湾とベスピオ火山の景色は美しかったんだけど!

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鹿児島の錦江湾と桜島に似てるなーと思ってたら、鹿児島市と姉妹都市だった!

海はキラキラで風もさわやかで気持ちよかったんだけど!

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カンツォーネが似合う海♪

人は陽気で「これぞラテン♪」って感じで楽しかったんだけど!

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ナポリと言えばエスプレッソ!!

これまでいろいろ回ってきたけど、一番「すえた」空気を漂わしていたかもしれません。
どこでそれを感じるかと言ったら、「ゴミ」と「ラクガキ」と「物乞い」です。

イタリア経済は北高南低で、ミラノ西駅よりローマテルミニ駅、ローマテルミニ駅よりナポリ駅周辺の方が「よくないな~」感がじわじわと広がっています。
な~んか

もう、どうして地下鉄がこんなことになるんですかね??!
(@ローマ)

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バスの窓ガラスを針金みたいなんでひっかいて字を書いたり。

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イタリアは芸術もごはんもすごいのに、ここんところはどうかなぁ~って思うわ。
東欧やドイツなんかもあったけど、イタリアが、そしてナポリが特にそういう感じが強くって。

ナポリはイタリア半島の南部でアフリカと近い位置関係になります。
そのため、アフリカや中東・アジアからの移民が多いのですが、十分な余裕を持って移民にも元からの住民にも雇用を与えられる状態にありません。

そのためあぶれたイタリア人は「あいつらがいるからイタリア人の俺たちが失業している」と考え、排他的な移民排斥運動につながるし、
移民は差別的待遇から身を守るため同朋とつるんで溶け込もうとしなくなり、職につけない移民はストリートを徘徊することになります。

街の雰囲気、悪くなるよね~。

事実ナポリ駅前はスプレーによるラクガキ、ホームレスや物乞いがたくさんで、
「ナポリ良くないな~」感を到着した瞬間に感じさせられてしまいます。

そしてその状態が固定化し、改善を望んでいない様子も雰囲気の悪さに拍車をかけていました。
それはどういうことかと言うと、「貧困で困ってストリートにいる」のではなく、「その状態を職業としている」様子の人が多く見られたことです。

駅前のガラス張りのマックで朝食を食べていると、ピンクの服を着た、10歳・7歳・3歳くらいのやせた姉妹が道行く身なりのいい人に何かをもらおうと紙コップを差し出しながらくっついて歩いていました。
イタリアでは紙コップに小銭を数枚入れ、それをチャリチャリ言わせながら金の無心をする姿がよくみられます。
きっと姉妹もチャリチャリいわせて物乞いをしているのでしょう。

そして、それを見ていたのが、やせた姉妹と対照的な、でっぷりと太った目つきの鋭い2人の女性でした。
姉妹の母親のようには見えませんでしたが、母親だったのかもしれません。
彼女らは姉妹を呼び、次のターゲットをあごで示し、「行ってこい」と言っているようです。

上の子はターゲットの見つけ方から近づき方、無駄だと判断して次のターゲットを探す早さなど、「プロ」と呼べる身のこなしをみせていました。
そして妹たちに指示を出している姿が離れた所にいる太った女性と瓜二つでした。
まだよくわかってない末っ子も、こうやって「物乞いの心得」を叩き込まれるうちにお姉ちゃんのようになり、太った女性のようになるのでしょうか。

ポテトを食べている私たちの所にも真ん中の子がやってきました。
ガラスの向こうから「マネー」と言っているようです。
知らんふりをしていると、「ポテトでいいからくれ」と言っているようです。

お腹いっぱいに近かった私はポテトをあげるくらいなんてことはありませんでしたが、バックに構えている太った女性を思うと、絶対にあげる気にはなりませんでした。
困って、やむにやまれずやっているのではない。
これがもうかるからやっているんだ。
それも同情を得やすい少女を使って、その子達から吸い取って!!

この一件が私のナポリに対する印象を相当下げたのは間違いないでしょう。

子どもの物乞いはこれまでも何度も出会ってきました。
いなかった国がない、と言ってもいいほどです。

それには「遊んでー」の感覚で「マネー」と言って物珍しい私たちに近づく手段にしているだけの子から、
もらい慣れて不遜な態度でしつこくしつこくつきまとって来る子までいろいろです。
大人がやらせていた場合もあったでしょう。
でも、ここまでビジネスチックな目をした子どもの物乞いは初めてでした。

後ろにひかえた大人が吸い上げるシステムとその育成の様子を目にして、彼女たち(大人も姉妹も)がこのポジションから抜け出す気はないのだと思わされました。
このポジションでいかに裕福な奴らからかすめ取るか、を考えている。

それは彼女たちだけの責任ではなく、そうならざるを得ない社会のシステムそのものに問題があるのだと思います。
末端の姉妹たちはそのシステムの犠牲者で、姉妹にお金やポテトをあげることは末端の姉妹を救うのかもしれない。
でもそれだと現状のシステムを認めていることのようで、姉妹たちがこの場から抜け出す機会を奪っているのかもしれない…。

ナポリ、おいしくてきれいな街なのに、インド同様「どうして…?」「もうちょっとどうにか…」と考え込んでしまう街でした。

えり

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