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ヨルダン最終日の過ごし方

次の世界一周航空券チケットがアンマン → イスタンブール。
そのため一度訪れたアンマンに戻って来たのです。
イスラエルの出国で手間取る可能性もあったので、一日余裕を持って戻ってきました。

アンマンでの一日、どう過ごそうか?

元同僚の先生から「ジェラシュとカラクもおすすめ!」と聞いたので、アンマンからより近いジェラシュに行くことに決めました。
アンマンからバスで1時間程度。
2000年前にローマ人が作った古代都市です。

昼前に準備を済ませ、よし!出発!!

ん…?

ダンナさんがキョロキョロ。

どしたの??

「あれ?時計がない」

台の上に置いていた腕時計が見当たらない、と言うのです。
私がバレンタインにプレゼントした腕時計。
時計機能の他に気圧や標高、気温まで測れる防水電波ソーラー電池の高性能、カシオプロトレックです。
旅に際してダンナさんが欲しがっていたので、奮発してプレゼントした時計です。



カバンに入れたかなぁ?
とひっくり返し、ベッドもひっくり返し、ポッケもひっくり返し、
でも、ない。

私もダンナさんの時計が台の上にあったことをうっすら覚えていたのですが、影も形もありません。

何でだろう???

ぼんやりとドアのそばにある台をながめて、あることに気づきます。
昨日は暑くてドアを少し開けて風を通していたのでした。
ドアの外から中を見てみると、ドアを少し開けた状態だと、ちょうど台のダンナさんが時計を置いた場所が目につきました。

あ、これはもしかして盗られたかも…。

2人とも寝てはいませんでしたが、寝転がってネットをしていました。
あまり人の気配がなかったから開けていたのですが、そーっと手を伸ばせば気づかないうちに盗っていくことは、きっと可能です。
私のGショックも同じ台の上に置いていましたが、少し奥まった場所に置いていたので死角になっていたのかもしれません。

考えれば考えるほど、「あぁ、これはもう盗られたな」という思いが強くなり、確信へと変わっていきます。

結局、狭い部屋をどれだけ探してもプロトレックは出てきませんでした。

ショック…

めっちゃ調べて、めっちゃ比較検討して、バレないようにこっそり買ったんです。
渡すまで「喜ぶかなぁー」って、めっちゃワクワクしてたんです。

しかし、私以上にダンナさんはショックを受けたはずです。
元々、私があげたプレゼントの包装紙すら捨てられない人です。

2人でがっくりと落ち込み、悲しいやら、自分がバカやらで少し泣きました。

でも落ち込んでばかりいられません。
警察に行き盗難の証明書もらい、保険会社に連絡を取らなければなりません。
ジェラシュ行きは吹っ飛びました。

ホテルのおっちゃんに事情を話し、近くの警察を教えてもらい行きました。
初の海外の警察です。

通された部屋の隅には鉄格子で囲われた牢獄があり、中で男の人がむき出しの床の上に座り込んでいました。
私たちが座った目の前のイスには、ムスリムの黒人の女の子(ハタチくらい?)がケータイで電話をしながらシクシクシクシク泣いていました。

警察は忙しそうでした。
メインの警察官さんはいくつかの案件を同時に抱えているようでした。
あれをやり、これを指示し、そして私たちの相手をしてくれます。
待って、事情を説明し、また待って…。

待ちが長い!

その間も牢獄の男性はゴロっとしたり、起き上がったり。
なんでここにいるんだろう?
この人、何したんだろう?

目の前の女の子はずーっとシクシク泣き続けています。
そして電話をかけたりかかってきたり。
誰かと話すたびにシクシクのトーンが上がり、ウェーンウェーンと泣きます。

なに?なに?
一体この子に何があったの???

何だか時計がなくなったことがどうでもよくなってきました。
よく考えたら別に何か大事なデータが入っているわけでもない。
私があげた、唯一無二の大事な時計(エラそう)だけど、でも盗難保険がおりてお金さえあれば、全く同じものが手に入る。

そっか、時計でよかった~。
シクシク少女を見てるとそう思えてきて、気分が楽になってきました。

ホテルのおじちゃんが状況を確認するために呼ばれます。
警察官はダンナさんに、ホテルの過失を責めたいのか?と聞いてきます。
いやいや、保険会社に提出するための証明書、ポリスレポートがほしいだけなんだ、と説明します。
ホテルのおじちゃんも忙しい中私たちの過失のせいで呼び出されたのに、嫌な顔一つせず、警察の質問に答え、私ににっこりしてくれます。

英語とアラビア語が飛び交い、牢獄には男、目の前にはシクシク少女。
何だかおかしくなってきました。
でも、ニヤニヤするわけにいかず、しかつめらしく眉間にしわを寄せ、困ったなぁ、悲しいなぁ…という顔で成り行きを見守ります。

なんでかわかんないけど署長室に移動して協議したり、時計の型番や値段を聞かれたりして、ポリスリポートは出るようです。
警察官さんは私を見てニヤっとして、「泣いてるのか?」というジェスチャーをしてきます。
内心、楽しくなってきていた頃だったので、私の演技力は対したもんです。
ホテルのおじちゃんは「大丈夫だよ」とにっこりして帰って行きました。

足かけ2時間。
ようやくポリスレポートをゲットできました!
後は保険会社と連絡とって、保険金が降りるように祈るだけ!


これがポリスレポート!


いっぱい待ったけど、感じのいい警察官さんで本当によかった!
やっぱりヨルダンの人はいい人が多いなぁ~。
警察官だから当たり前、と思うかもしれませんが、世界には警察官こそいい加減で、立場を使ってワイロを取ろうとしたり恐喝するような輩もいっぱいいるんです。
そう考えると、この警察官さんは仕事をきちんとして、ちょっとお茶目で、本当に信頼できる人でした。

いっぱいお礼を言って、牢獄の男とシクシク少女をあとに残してホテルに戻りました。
まだ昼過ぎでしたが、何だか疲れてベッドでぐったりダラダラしていました。
(当然ドアは閉めてね!)

まぁ、残念な出来事ではあったけど、取り返しがきかない損害ではなかったし、
何より、防犯の第一歩は「盗れるな」「盗りたいな」と思わせないことだ、ということも肝に命じることができました。
盗ったやつは許せないけど、見えなかったら盗ろうと思わなかったはずです。
スキを作って誘ってしまった私たちにも過失があったのです。
うん。いい勉強になった!ってことにしよう!

そう思って晩ごはんにでかけます。

ん…?

ダンナさんがキョロキョロ。

どしたの??

「あれ?パスポートがない」

はぁぁぁぁぁぁぁ??!!

今度こそマジで焦りますが、警察に忘れてきたことを思い出します。
でも、警察が閉まっていたら…、あの警察官さんが帰って明日にならないと分からないって言われたら…
明日は7時にはホテルを出ないと、フライトに間に合わなくなる可能性もあります。

走って警察に戻ると、ラマダン中のこの日、日が沈んだばっかりでみんなご飯を食べに行ってるから1時間後に来いって言われます。
もー、ご飯食べながらドキドキ!

食後すぐ行くと、あの警察官さんが「お!来た!」と迎えてくれました。
「忘れて帰っただろう」って。
そして私に「泣いた?」ってニヤっとしながら聞いてきました。
泣かないし!

ほんとにドキドキしたり落ち込んだりほっとしたり、心が忙しいヨルダン最終日でした。

今日は文章ばっかし!
だって撮れる状況じゃなかったんだもん!
警察官さんと撮りたかったなぁ…
シクシク少女を撮りたかったな…

ちなみに、この話、まだだーれにもしたことがありません。
ここが本邦初公開!
旅友達に笑い話で話すこともできていません。
それだけショックだったんだな…と思っていたら、先日ファイルから出てきたポリスレポートを見つけて、
「これ、なんだっけ?」
って言ったダンナさん(ーー;)

もーっ。

えり
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